設計図書2.0
Web2.0という概念が広まって久しいですが、じゃぁ設計図書2.0はどうかと。

そう思って色々と改善できないか試行錯誤しています。
・もっと視認性が高まらないか
・もっと一枚に情報を持たせられないか
・省ける情報を無駄に書き込んでいないか
そんな判断基準で見直しを常々しているのですが、これが以外と興味深いです。

R建具初期の頃にも書きましたが、例えば建具キープランの建具符号です。
上下分割された○の上下それぞれに種別と番号。昔はみんなこれでした。
でもこれは、手書き時代に効率を上げるためにスタンプを用いていた名残だろうと思い、変えてみようじゃないかと。
一つの文字列で表現すれば縦方向のスペースも最小限で済みますし、JWでは文字列の集計で数をカウントできます。

こういった細部を見直された設計図書を私の中で「設計図書2.0」と定義してみました。

配布している線記号変形の「符号」内にある図面名称もそうです。
シンプルな符号だと図面に埋もれてしまうと感じまして、なんとかこれの視認性を上げたいと思って作りました。
現在ではソリッドを用いた物を使用していますが、基本は視認性です。
太線で輪郭を囲って角を丸面取り。おまけに影でもつけようかと。
そうすると明らかに視認性が上がりました。図面に埋もれません。

引き出し線の角度もそうやって考えていました。
JWCの頃は外部エディタで変更した文字は全て左下基点だったのでそれも考慮して、
建築図にあまり出てこない角度として75度を基準角度として選択。そして全て、右側に引き出すデータで作図するようにしてました。
これだけのことですが、視認性は若干改善され、外部エディタによる文字列の一括置換でも位置合わせが不要に。
これは図面とは少し違う話ですね

Web2.0とはよく言ったもので、具体的な定義があるわけではないのですが「概念」としてわかりやすいんですよね。
ただバージョン表記らしき物が付加されただけなんですけど。

そこで思いついた「設計図書2.0」。
この概念を把握しているだけで発想が加速するのでオススメです。
Hino 14:56 2007.01.03 Wed
例えばこの線記号変形なのですが

0 通り芯
110 10 -10000 0 0 0 0 0 -1
01 01 5.26717 0 0 360 1 1 8 E 3
01 01 1 0 1.75 0.75 10 0 8 a1 0 -1.06066 0 0 10485760
01 00 5.26717 0 9999999999 0 10000 403 8 "1
999 2

よく見る通り芯符号は私が配布している物も含め、丸に4方向の線分とかその手の物が多いです。
上記の線記号変形はワンクリックで線分の端部に線分の角度を取得して描画されます。
だいたい図面の周囲に複数存在する○に囲まれた文字は通り心として認識されるので、せっかくならどの線分が芯なのかを明示した方が視認性がよかろう、と。
それなら線記号変形を使用するのがベターで、せっかくなのでワンクリックで端部に貼り付けたくなります。おまけにちょっと強引な方法ですが、線分の角度を無視してさらにデータがたとえ反転しても「ほぼ」水平に文字を書かせる線記号変形は以前から持っていましたのでそれを組み合わせてみたシロモノです。
そもそも○に十の字である必然性もあまり感じなかったので、○と方向を示す小さな三角形ソリッドで構成しています。
これだと芯が傾斜している場合でも、ワンクリックでかつ視認性も良く表現できます。

忙しいときは殊更に効率化を検討する欲が最高に肥大します
Hino 15:15 2007.01.03 Wed
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